2006.01.23

菊丸瓦(きくまるがわら)

組棟に使用する菊のことを言う。

2006.01.22

刻み袖瓦(きざみそでがわら)

葺足寸法が91~151㎜(3寸~5寸)の袖瓦を言い、垂れの寸法は75~121㎜(2.5寸~4寸)があり、重厚な破風の納まりの表現ができ、土藏等に多く見られる瓦である。

2006.01.21

刻み平(きざみひら)

平瓦状の瓦を葺足寸法60~121㎜(2~4寸)に葺かれた状態の「平袖瓦」のことを言い、「棒ケラバ」・「千枚袖」・「積葢袖」と言うところもある。

2006.01.20

狐格子(きつねごうし)

入母屋造りの妻飾りを言い、格子を縦横に組んだもので「木連れ格子」・「妻格子」とも言われ、宮殿・社寺・城郭等の妻飾りとして用いられている。

2006.01.19

来待瓦(きまちかわら)

石見(いわみ)地方に産する石州瓦の一つで、耐火度の高い土に、砂鉄と来待石の粉を混ぜた釉薬をかけて焼かれた瓦のことを言う。

2006.01.18

鬼面(きめん)

鬼の顔を彫刻的に扱った鬼瓦のことを言い、顔が平面的なものを古代鬼面と区別している。
時代とともに顔の造りに変化が生じ、江戸時代にはリアルな顔となり、角が付けられ、口には阿と吽の二通りの形状がある。

2006.01.17

鬼門(きもん)

東北の方向を言い、鬼が出入りすると信じられ何事にも避けるべきと考えられてきた方向であり、西南方向は裏鬼門といわれる。

2006.01.16

逆葺き(ぎゃくぶき)

屋根の右から葺き始める「差葺き工法」に対し、左側から葺き始める「覆葺き工法」のことを言う。

2006.01.15

急勾配(きゅうこうばい)

屋根勾配が5寸5分勾配以上7寸5分勾配までを言う。
3寸5分勾配までを「緩勾配」と言い、3寸5分勾配から5寸5分勾配までを「普通勾配」と言い、7寸5分勾配以上は「特殊勾配」と言われている。

2006.01.14

吸水率(きゅうすいりつ)

乾燥した瓦の重量を計測し、その瓦の上面が水面下100㎜になるように清水中に木端立てとし浸し、24時間以上経過の後重量を計測して吸収率を求める。
日本工業規格では、燻瓦の吸収率は15%以下、釉薬瓦は12%以下と規定している。