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いちもんじのきがわら(一文字軒瓦)

軒瓦の垂れ下端が直線(一文字)になっている形状の瓦を言う。杉抜とも言う。
軒瓦の中ではグレードの高い瓦であり、垂れの寸法により「一寸五分一文字軒瓦」・「二寸一文字軒瓦」・「二寸五分一文字軒瓦」・「三寸一文字軒瓦」と呼ばれる。
特に「一寸五分一文字軒」は、軒先を金属板等で葺かれた上に使用されるところから「腰葺き」と呼ばれている。

いらか(甍)

一般的には瓦で葺かれた屋根のことを意味するが、専門用語としては棟を積むときの台として軒瓦と同形の瓦を使用することを言い、この工法で積まれた棟に「甍棟」と言う。
甍には棟の上部に納められる「上甍」があり、簡略葺きの軒瓦形の瓦が使用」される。

いらかむね(甍棟)

棟の台に簡略葺き又は本葺きで甍を葺いたときの棟のことを言う。
甍棟には「下甍(通常は単に甍と言う。)」と棟の上部に納める「上甍」がある。