タグ : 一文字軒瓦

あいば(合端)

瓦と瓦の接合点を鏨(たがね)や電動切断機等で、隙間なく合わせる作業、瓦のねじれの修正作業、寸法切り作業等のことを言う。
但し次に葺く瓦の納まりをも考慮された場合をいう。
瓦同志の接合点を合わせるだけの作業は、「切り合わせ」又は「摺(す)り合わせ」と言われ、部分的な作業となる。
言葉の使用例は、桟瓦の合端・袖瓦の合端・一文字軒瓦の合端・熨斗瓦の合端・素丸瓦の合端等というように用いられる。

あしば(足場)

瓦施工に必要な足場には、軒足場・一文字軒瓦用足場。棟足場・箕甲足場等がある。
軒足場は軒先瓦座より300㎜位下がった所にあるのがよく、一文字軒瓦や掛瓦等の施工用の足場は、軒先瓦座より1m位下がった所にあるのが便利である。
棟足場は棟の施工のために地葺きされた上に設けられる足場のことを言う。

いちもんじこくもちのきがわら(一文字石持軒瓦)

一文字軒瓦の雀口等の合端口を隠すために石持が付けられている瓦を言い、石持とは鏡の所に膨らみがなくベタ状になっているものを言う。
石持の変わりに万十が付けられている瓦は、「万十一文字軒瓦」又は「淀や」と言われている。