屋根の未来形!?大和製瓦株式会社
兵庫県三木市にある三木総合防災公園。
平成17年(2005)に野球場、次いで陸上競技場、球技場が開園し、現在では合計6面。その後、屋内テニス場、屋外テニスコート、グラウンドゴルフ場も開園した県立の広域公園です。
その名の通り、災害時には兵庫県全県の広域防災拠点としても機能するそうです。
この屋内テニス場は、即製立体トラスを使用したドームでは、国内最大であり、ドーム内には9面のハードコートを有する。その名も、その形状から「ビーンズドーム」
外観がピーナッツ形状のドーム型施設で、冷暖房装置は設置されていません。
それは、金属屋根緑化システム「ウエットジェット工法」で造られたから。
屋根の大部分を覆っているのはEROOF株式会社の金属屋根製品。そして、屋根側面を緑化屋根としている。
「ウエットジェット工法」については、メーカーのページか、コチラで確認していただきたいのだが、注目すべき点は、金属にしろ緑化にしろ、「陸屋根」「急勾配屋根」「3次曲面屋根」と屋根の勾配や形状に囚われず施工可能なこと。
更に陽当たりの良い面に太陽光発電システムを設置し、緑化した部分に家庭菜園なんぞ拵えたら、超エコで環境にも懐にもやさしい建物になっちゃいますよね。
全面緑化したら、雨漏りの心配無用のガラスルーフならぬグラスルーフになります。
遠目から見た住宅街はまるで草原のように!?
大きな屋根なら、放牧も可能か?
でも、こんな事態になったら困ります。
我々の事業形態も大幅に方向転換しないとです。
ただ、遠い将来には建物すら存在しなくなり、人類は地底ないしは海底、もしかしたら空中や宇宙空間での生活となり、屋根材どころか、屋根の概念すらなくなっている可能性も無きにしも非ずです。
話が飛躍しすぎましたが、節電、電力代高騰やヒートアイランド、地球温暖化等々の問題で、このような物件も増えるのでしょうか。仮に増えたとしても、公共物件に止めて一般住宅には浸透して欲しくはないですね。
やはり美しさは「粘土瓦」には敵いませんから。
※ビーンズドームは今月末まで、ネーミングライツ(命名権)によりブルボンビーンズドームとなっております。
※ビーンズドームを含めた施設は、建築家の遠藤秀平氏が生み出した、Slowtecture三木という作品で、第七回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールで環境大臣賞(壁面特殊部門)を受賞しています。
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